究極的にはボックスセットなんでしょうが、そういうのは今回別にして、純粋にディスク1~3枚のタイトルに限定して、セレクトしてみた。
1. The Complete Greatest Hits | イーグルス
ベスト盤という性質をきちんと網羅した傑作だと思います。全キャリア、代表シングルはすべて年代順に収められており、ジャケットもかっこよく、パッケージも丁寧。入門編にも最適な2枚組。
2. Fossil Fuel | XTC
まず、ジャケット・アートが光る。自らの過去を「化石燃料」と題し、年代順に無難にまとめているが普通ではあるがベスト盤として安心な出来。2枚組。ヴァージン時代の収録曲なので、全キャリアとは行かないがXTCの全容が楽しめる内容。
3. Sleepless - The Concise King Crimson
ボックスセットやライブを除いたら、クリムゾンを俯瞰するのに無難なベスト。年代順に1枚にまとまっている。ダブルトリオ始動前の93年リリースということで、ダブルトリオ以降が含まれないけど、全体を見渡した時、それ以降は無理して入れなくても問題ないな、という結論に至ったw
それはある意味、トリプル・ドラムを擁した7人編成以降のライブのレパートリーが証明しているとも言える。
一方で本作ではなく、7~8人編成のライブ盤をベスト盤代わりに上げることも異論はない。
4. Echoes: The Best Of Pink Floyd
全キャリアを満遍なく網羅。クレイジーダイヤモンドはPart I~VII、エコーズがここに収まるように編集されている。
個人的には、ファイナル・カットから選曲せずに原子心母からIfぐらい入れればいいのに、と思っている。これだけはちょっと物言いを付けたい。
5. John Lennon Collection
ジョンのベスト盤は手を変え品を変え10年に1度くらいの感じで出てますけど、もう素材がきまっちゃっているのでベストとなる範囲も当然固まってくるわけで。
没後に始めて出たベスト盤が、なんだかんだいってバランスいいのかな、と思います。手に入れたのは去年だけど、結構聴いてます。
6. Born at the Right Time The Best of Paul Simon
91年リリースの2枚組(初回はインタビューディスクも付いた3枚組)。年代順にファースト・ソロから直近のRythm of Saintsまでカバー。納得の選曲。
基本1枚目がベスト。単体でもリリースされている。2枚目はGraceland時のライブ。これはこれで貴重。
S&Gのベストを今回敢えて上げないのは、各オリジナル・アルバム(1枚40分前後)5枚だから全部聴いた方が早いから。
7. B's Flame -Memorial Best of Bobby Caldwell-
今年の残念な訃報の1つ。ミスターAOR、ボビー・コールドウェルの2枚組ベスト。もうただその音楽に身をゆだねればいいだけ。
8. Wings Greatest Hits
ポールは意外とベスト盤は乱発してないと思う。本作の後は、オール・ザ・ベストとウィングスパン、ピュア・マッカートニーだけ。丁度いい具合。どれもいいんだけど、ジュニアズ・ファームがオリジナルで入っている本作に決めた。
9. Essence And Rare 1982-1988 | Everything But The Girl
日本独自企画盤らしいですが、ちょい後に出たHome Movieと甲乙つけがたいですが、「もう話したくない」が入っているこちらをセレクト。
10. 1962-1966, 1966-1970 | ザ・ビートルズ
2タイトル同時に揚げるのは反則かもしれないし、合計4枚だとボックスじゃね?というご意見もごもっともではあるのだけれど、彼らの歴史を俯瞰するに丁度いい内容。
それこそ、ビートルズは全部聴けおじさんになってしまいそうだけど、知らない人でもまずはこれを聴いて馴染めるかどうか、という試金石としてオススメ。
【番外編】
11. Motherhip | レッド・ツェッペリン
12. 輝ける10年(Decade) | ニール・ヤング
13. Retrospective | スザンヌ・ヴェガ
14. Forever Love | エア・サプライ
15. Starbox | ザ・ローリング・ストーンズ