2023年11月2日木曜日

ザ・ファースト・デイ | シルヴィアン&フリップ

ザ・ファースト・デイ

なかなか予算厳しくて、まだ「太陽と戦慄」の50周年盤が買えてないんだけど、そのリリースニュースを観た後にシルヴィアン&フリップのファースト・アルバム「ザ・ファースト・デイ」が再発されるというのも知った。
存在自体は知っていたけど、ジャパンやデヴィッド・シルヴィアンに疎くてちょっと敬遠してたというのが理由だったけど、せっかくなのでこういう機会でもないと手を出さないかなと思い、買うことにした。

まぁ、とにかく今回は装丁が豪華。紙ジャケも複数パターン付属している。正直、ここまで自分は求めてなかったんだけど、ファンは嬉しいよね。自分もなんだかんだ言って、デジタルリリースよりは物理メディアでの購入がメインだし。ちなみに同時に買ったストーンズの新譜にはでっかいポスターついてました。もう、なかなかポスター貼る機会はないのよね。カレンダーの方がまだ貼るかも。

それはさておき本作の中身ですが、ちょうどクリムゾンのダブル・トリオ始動前で、もっというと90sのクリムゾンをどう始動させるか検討していた時期だったので、今更ながら結構重要な作品に位置づけられる。ましてや、フリップ御大はシルヴィアンを次期クリムゾンにボーカルとしてスカウトしてたんだからなおさら。そして、バンドにはそのダブルトリオに加わるトレイ・ガンやメンバー候補にもあがったジュリー・マロッタ擁した布陣となっており、将来を見据えた活動となっていた。

音は今聞くと、そうそうこういう音だったという90sのフリップ御大のギター。7人編成以降ではああいう音色は聞かなかったと思うので、新鮮。当時はダブルトリオでもその後のプロジェクトシリーズでもアンビエントというかフリッパートロニクスというか、あえてギターっぽくない音色での演奏は散々聞いて、睡魔へのいざないとなっていた。懐かしいとすら、思う。