最近Genesisばかり聴いていたものだからちょっと間空いてしまいましたが、Americaのレビューの続きを。
6枚目のアルバムHideaway。プロデュースは前作に続きGeorge Martin。すっかりレコーディング・チームとして固まってきたと思うし、サードアルバムのHoliday以降音楽性を広げてきたが正直ちょっと失速してきたかんがある。
とは言えチャート・ポジション自体は良いし、シングル・カットもまずまずのヒット。でもなんか違う。多分、別に彼らがやらずともよいような曲が目立つからだろう。
3曲目のDon't Let It Get You Downはアップテンポのいい曲、シングルにしてもいい、とは思うけど何だかE.L.O.の姿がちらつく。
8曲目のShe's a Lierではどことなく10ccを連想する。
本作でのベスト・トラックはシングルのAmber CascadesやToday's The Dayではなく、BeckleyによるWatership Down。歌メロ、コーラス、アレンジともに、Americaの良いところが出ている。もうちょい、泥臭いアコギが出てくると完璧ではある。
続くShe's Beside Youは同時期のWingsでPaulがやりそうな小品。
タイトル曲がインストなんだけど、Martin 得意とするストレンジ・アレンジでいい曲ではあるけど、彼らの成分が滲み出てこないこの曲がなぜアルバム・タイトルなのか不思議。