Genesisのライブ盤第3弾。プログレッシャーとしては、第2弾のSeconds Out(邦題:眩惑のスーパーライヴ)を聴きこんでいる人が多い気がする。自分も実際そうだ。
本作はPhill Collinsがフロントマンとなり、さらに3人編成となって数年経過し、スタジオ・アルバムも段々短い曲の割合が増え、ポップ化、産業ロック化したと揶揄されていた時期のライブだけど、ライブとしては実に円熟していた頃であることが、聴けば分かる。
直近のスタジオ盤Abacabは正直そんなに好きなアルバムではないのだけど、ここで演奏されているDodoを聴くと、「なに、このヘヴィでカッコいいのは?!」と目が覚めてしまう。実際に初回に聞いた際はそうだった。これ聴かないとAbacabは嫌いなままだったかも。
3人+サポート2人(ギターのダリル・ステューマー、ドラムのチェスター・トンプソン)による勢いある演奏、ボーカルが楽しめる。
一方でDuke収録のBehind The Lines〜Duchessはスタジオテイクが良すぎて、こちらはそうでもない。
プログレ時代の曲も意外と披露しており、2枚目ではIn The CageやCinema Showを含むメドレーやLamb〜のItもやっている。