キング・クリムゾンのリーダーであるフリップ御大の初ソロ・アルバムをようやっと買いました。夏休み中には届いたので、そこからちょこちょこと聴いてます。
これまでも様々なディスク・ガイドなどでその存在は知っていたものの、なかなか手に入れようという動きにならなかったのは事実。
だけど、カリフォルニア・ギター・トリオやトレイ・ガンとのロバート・フリップ・ストリング・クインテットは早々に手を出したり、アンディ・サマーズとのI
Advanced Maskや、昨年だかに出たグリッドとのコラボであるリヴァイアサンもストリーミングで聴いたりしたた。
にも関わらず、単独名義のソロ・アルバムはこれまで1枚も聴かずに、ここに至っていた。
なぜか?ディスク・ガイドやバイオ本での前情報にあった思想家グルジェフやフリッパートロニクスの部分で敬遠していた感は正直ある。
今回、スティーヴン・ウィルソンによるプログレ再生機構の一環で新たに出るということで、このタイミングで聴くことに決めた。
それほど思い入れもないので、ボックスセットは端から眼中にはない。
しかし、聴いてみて、聴くのが遅すぎると後悔した。もっと早く聴くべきだったと。
ありていに言ってしまえば、ギタリストのリーダー・アルバム。自分でボーカルは取らないが、交友あるシンガーに歌ってもらうスタイル。そのシンガーがダリル・ホール、ピーター・ガブリエル、ピーター・ハミルなんだから、ある意味贅沢。そうそう、ローチェスの歌姫テリー・ローチェやブライアン・イーノも参加してます。
ベストトラックは、BreathlessかDisengageかで悩む。
ガブリエルのセカンド・アルバムで聴ける、ヒア・カム・ザ・フラッドも収録されている。
クリムゾン解散後、次に向けて何をすべきかを模索していたようにも伺えるし、事実そうだったんだろう。80sのクリムゾンでやりそうなフレーズもあるし。
セッションではジョン・ウェットンも参加したようだけど、ベーシストのトニー・レヴィンが参加しており本採用はこちらとなる。レヴィンとのつながりが、後の活動の礎が出来た瞬間とも思える。
次に興味があるフリップ御大関連作品だと、セオ・トラヴィスとのデュオ・アルバム。そのうち聴いてみたい。