今更だけど、ストーンズのアルバムを10枚選んでみた。
Steel Wheels (1989)
やはりリアルタイムで聴いて、来日公演はいけなかったけど初来日ということで盛り上がって、ストーンズに入門しやすい状況だった。
そして、本作は物凄く聴きやすい。ブルース色こそ薄いものの、ストーンズがやるロックとしては上々な方ではないでしょうか?
80sに不仲だったミックとキースが和解して復活という、背景もそそられます。
It's Only Rock 'N Roll (1974)
後述するベスト盤を聴いて、70sストーンズを気に入って聴いてましたが、このミック・テイラー最後の参加作は個人的にはSticky Fingersより好き。A面は捨て曲ないだろ、という粒ぞろい。
Sticky Fingers (1971)
あまり語られないけど、Brown Sugar前後で結構バンドの印象変わりますね。ミック・テイラーが本格的にバンド・メンバーとしてコミットしていることも大きいんだろうけど、SatisfactionやJumpin' Jack Flashというこれまでのヒット・ソングより頭ひとつ抜けている印象。
自己レーベル、アンディ・ウオーホールのジャケットなど他にも話題性はあるけど、やっぱり音が変わったなぁと思う。キースのオープンGチューニングも結構全面的に出してきた感あるし、ゲストのボビー・キーズのサックスも勢いあって素晴らしい。全部がうまくかみ合った傑作。
Exiles On Main Street (1972)
今のところ唯一の2枚組スタジオアルバム。CDでは1枚。
かなりアメリカ南部の匂いがするけど、一聴してストーンズだというところが凄い。
Tumblin' DiceやキースのリードボーカルHappyなど後のライブ定番曲もあるけど、好きなのは冒頭のRocks offやShine a Lightかなぁ。
2023年最新作。ほぼ80際のおじいちゃんたちが作ったとは思えない、パワフルでストレートなロック・アルバム。ある意味、かつての復帰策Steel Wheelsよりも元気なアルバムかと。
ジャケット・アートも素晴らしい。
Goats Head Soup (1973)
やっぱり、ミック・テイラー在籍時の70s前半は濃ゆい。
HeartbreakerやSilver Trainといったアップテンポなロックから、Angieのようなバラード、Coming down againといったダウナーな曲まで楽しめる。
Flashpoint (Live) (1991)
Steel Wheelsでワールドツアーに繰り出し、出てきたライブ盤がこれ。当時は凄く聴いた。後にLove You Liveも結構聴くんだけど、初めて聞いたライブ盤ということで愛着あります。
The Rolling Stones No. 2 (1965)
まだカバーが多い60s初期の作品。UKでの2枚目のアルバム。
Time Is On My Sideが有名だけど、Under The Boadwalkが実に素晴らしい。MONO BOX収録で、US晩セカンドの12x5にも入っているけど、曲順がこっちの方が好き。
Aftermath (UK) (1966)
「Mother's Little Helper」、「Under My Thumb」や「Out of Time」など有名な曲もあるけど、それにもましてギター以外の楽器の導入から音作りが広がって、いかにもUKバンドっぽさが出て、それがストーンズらしさにもつながっている感じがいい。
Star Box (1989)
初来日を祝っての日本限定ベスト盤。高校生の頃にSteel Wheelsと同時期に買って、すっかりハマってしまっていた。まぁ、同じ名前でソニー所属アーティストのベスト盤が出されていた頃で、ストーンズはたまたま来日とかぶったので売りやすかったとは思う。
いわゆるストーンズ・レーベル以降の各アルバムから1曲以上選出させれており、ある意味無難なベスト。1枚聴けば、まぁストーンズってこんなバンドかなという輪郭はつかめる。
60s要素がないので(ライブ音源でJumpin' Jack FlashとHonky Tonk Womanは収録)、これがすべてではないものの当時のライブのレパートリーからもさほどかけ離れていないから、総じてベスト盤としては悪くない。
■ストーンズ・ベスト10曲
- Brown Sugar
- Mixed Emotion
- Time Waits For No One
- Street Fighting Man
- Honkey Tonk Woman
- Angry
- Start Me Up
- Sweet Virginia
- Under The Boadwalk
まぁ、上記のアルバムからということになるけど、Honkey Tonk Womanの良さはライブ盤Love You Liveで再発見したという感じ。
本当はJumpin' Jack FlashやMiss You、Sad Sad Sadなども入れたかったけど、絞るとこんな感じ。