2022年11月1日火曜日

ウィ・キャント・ダンス | ジェネシス

We Can't Dance

四半世紀どころか30年以上経過してしまった、フィル・コリンズ在籍時の、ある意味ジェネシスにとってもラスト・アルバム。リアルタイムでは聴いてなくて、中古で手に入れた覚えがある。その後入手したボックスセット1982-1997にも入ってましたね。

さて、後追いで聴いたんだけど、結構気に入ってます。プログレ云々置いておいて、いいアルバムだなというのが素直な感想。冒頭のNo Son Of Mineや3曲目のDriving the Last Spikeなどのせいか、わりかし暗いイメージを持ってたりする。

Jesus He Knows Meはアップテンポのノリのいい曲だけど、ジェネシスらしく風刺の聴いた曲で当時の宗教家(伝道師?)のインチキぶりを皮肉ってます。これはYoutubeでユーモアあふれるPVが観られるので是非見てもらえればと思います。

Since I Lost Youは「デューク」収録の「Please Don't Ask」に匹敵する良バラード。

長尺曲が増えプログレ回帰か、多分作ってたら長くなってしまった程度ではないかと。それでもラストを飾るFading Lightsは終盤の畳みかける展開含めいかにもバンクスらしいキーボードで、往年のプログレジェネシスを彷彿とさせてくれる。またこれでしんみり〆るのもいい構成だし、まさかこの後看板ボーカリストのフィル・コリンズが脱退するなんて、それを思うと余計しんみりしてしまう。「静寂の嵐」の「Afterglow」なみにいい終わりだと思う。


後日たまたまですが、シングルI Can't Danceを中古屋で見つけて買ったのでアルバム未収録のOn The Shorelineなども好んで聴いてたなぁ。上記のボックスセットのボーナスディスクに収録されているのであまりレアではないかもしれないけど。