この人の本は気負わず自然体なところがいい。
立ち食いそばという庶民的なネタに変な気取ったバイアスなどかけずに、綴ってくれる。
山手線から始まり、新宿・新橋といった立ち食いそば激戦区、大手チェーン店、私鉄の駅そばなど網羅。
もちろん、あれがない、これがないというのもあるけど、それは自分で食べて楽しめば良い。
お店の人との掛け合いも気安くなく、普通にされているのも良い。そう、結構アウェイというか飛び込み営業スタイルで暖簾をくぐっている。
いつ食べに行ったか日付が記してあるが、一定の時期に偏っていて本書のために取材を兼ねてかと思うと決して楽な稼業じゃないなと思う。