先月はポール来日もあり結構ポール漬けで、しかもフラワーズ・イン・ザ・ダートのデラックス・エディションも出たのでヘヴィ・ローテーションで聴いてたんだけど、リアルタイムで聴いていた頃にこれと一緒にストーンズのスティール・ホイールズもよく聴いていた。
当時、ストーンズも初来日ということで2大ロック・レジェンドが初公演ということで、非常に盛り上がっていた。既に洋楽にどっぷりとハマっていたので、楽しかった。
80sはストーンズにとっても試練の時期だったようで、本作レコーディング前の曲作りでミックとキースがうまくいかなければ解散していたかもしれない時期だったとか。
しかし、いい曲が出来てワールド・ツアーも再開し、ポールにとってフラワーズ〜が復活のきっかけになったのと同様のポジションの1枚ではないかと思う。
ミックスド・エモーションとロック・アンド・ア・ハードプレイスというキラー・ソングがあるけれど、冒頭のサッド・サッド・サッドやカントリーっぽいブラインデッド・バイ・ラブなど良作が多い。キースのボーカル曲スリッピング・アウェイで締めくくるが、そちらもレイドバックした枯れた感じで好き。
前後してイエスのABWHをプロデュースしていたクリス・キムゼイが、本作をプロデュース。時代のせいかプロダクションのせいかよく分からないけど、今聞き直すと80sに合ったきらびやかな感じがすると思う。特に最近60sのモノラルを聴いてから本作を聴くと余計にそう感じる。
当時はリミックスも流行っていて、珍しく彼らのミニアルバムとして登場。再発がないせいなのか、尼でも結構な値段が付いている。