2016年3月31日木曜日

ひとりフラぶら散歩酒 - 大竹聡

カネにならない上におよそ世の中の役に立たぬという点で道楽なのであるが、女道楽、着道楽をはじめ酒にギャンブルなど数多ある伝統的道楽に比較したとき散歩は実に安価だし、蕎麦打ちほど難しくない。かくなる上は、このまことに気楽な散歩という道楽に軽く一杯という要素を加えたなんともハードルの低い楽しみを、つらつらご紹介いたしたく思った次第。

この「はじめに」の文章が本書の主旨を的確に表している。散歩初心者の自分にとって次のステージへ上がる指針となる内容。

この「軽く一杯」というのがよい。腰を据えてじっくりやるのもいいけど、大体呑んだ後は何かするにはエネルギーを使い果たしているというか要は眠いんだが、軽く一杯であれば散歩もまだ続けられるし、帰ってからさらに音楽聴いたりスプラトゥーンしたっていいw

気負わず「ほろ酔い」になるのがいいのかな、と。吉田類の酒場放浪記みたいにやるともうほろ酔いどころではないので、もっとライトに、足取りおぼつかないのはなしで、やりたい。

鎌倉のヒグラシ文庫は是非行ってみたい。