2016年3月22日火曜日

Rain Dance - Camel

雨のシルエット(紙ジャケット仕様)

そういえば今年のプログレ・フェス第一弾(二弾があるのか?)のチケットをちょっと前に購入したんだけど、今回はHackett先生とCamel。もちろん先生目当てなのだが、まさか自分でもCamelのライブに行くことになるとは思わなかった。フェスのおかげ。単独公演は主催者側も割高になるだろうからいいね。

ということで彼らの5作目Rain Danceを取り上げてみる。

セカンドのMirageや4枚目のMoon Madnessは非常に好みに合うが、本作の最初の印象は「軽くなった」というか「フュージョンっぽくなった」というか、いずれにせよメンバー・チェンジの影響もあると思う。

特にベースのDoug FergusonがRichard Sinclairになったのは大きい気がする。Mirage全編で聴けたあの野太い感じが良かった。

サックスでMel Colinsが参加。本作ではまだゲスト扱いのようだけど、一聴して分かるあの味がすごい。それでもCrimsonではなくCamelとしての体を保っているところは流石熟練ミュージシャン。

「軽くなった」印象は冒頭のFirst Lightを最初聴いた際にぱっとしないと思ったため。アクセントなく流る感じなのでそう思うのかも。何回か聴いて徐々に良さが分かってきた。終盤のMel Colinsのサックスの斬り込み具合がポイントだと思う。

プログレっぽさというと「Unevensong」。こいつの後半のインスト部分はイケる。フュージョンっぽいんだけどw

続く「Elke」はBrian Enoが参加したアンビエントっぽさある一曲。でも他のメンバーが参加してないんだな。Peter Berdensはその辺は気にしないのかしら。

ラストを飾るのがアルバム・タイトルのRain Dance。BardensのシンセにColinsのサックスがかぶさり、叙情派Camelの真髄が味わえる余韻ある終わり方をする。