ここらで21世紀のTHE ALFEEを振り返ろうと思う。
90年代まではそれこそ毎年のようにアルバムをリリースしていたが、00年代に入るとリリースのペースが多少落ち着き始める。とは言え、年間のライブは継続し、春のツアー、夏のイベント、秋のツアーと冬期以外ずっとライブ活動しているのは変わらず。
2001年にリリースされたのが本作「GLINT BEAT」。サウンド的にはざらっとしているというか、90s流行ったグランジのテイストが感じられる。
冒頭の「閃光」からパンクっぽいギターカッティングが冴えるタカミーボーカルの1曲。
続く、「運命の轍宿命の扉」はタイトルが文学的(笑)。桜井さんのドラマティックなボーカルで、2曲目という位置からから「Journey」収録の「悲しみの雨が降る」を思い起こさせる。
3曲目は坂崎師匠の乾いたボーカルがベストマッチな「Punks Life」。他のバンドならこの曲調ならコーラスなんか入らなそうだが、THE ALFEEはコーラスありき。これが普通。
シングルカットしてもおかしくないポップな出来栄えの「Never Ending Dream」。
ちょっとビートルズ風なRomeo~Cosmic Picnic。
シンフォニックというよりは変拍子重視のプログレ、「Uncrowned Kingdom」が自分の中では本作ハイライト。「無限の果てに」の「幻夜祭」を更に超えた感じの変拍子ぶり、重厚さ、展開の激しさが変に心地よい。
そして、シングル「NEVER FADE」で締めくくり、バラエティに富んだ1枚となっている。
余談だが、正確には覚えてないけど、この頃から普段のツアーに行かなくなってしまった。長男が生まれたから、というのが理由の1つ。夏イベのさいたまスーパーアリーナは行ったかと思う。単発ライブは行きやすいが、90sは多いときは年間10本以上ツアーに参加してたので、時間も体力もお金もあったんだな、としみじみ思う(笑)