2022年8月25日木曜日

キーズ・トゥ・アセンション | イエス

キーズ・トゥ・アセンション~イエス完全復活

キーズ・トゥ・アセンション2

'96年リリースの黄金期イエスによるライブ+スタジオ新録という変則的な2枚組。
ロジャー・ディーンの清涼感ある青が印象的なジャケットと帯の「イエス完全復活」という煽り文句が印象的だったのを覚えている。
しかも続編の2も出るということで('98年に出た)、変わった形だなぁと思った。

1の方は内容は悪くない。ライブはかなりオーバーダビングしたそうだけど、パッケージとして整えるならまぁいいんじゃない、と。
アメリカやオンワードのライブ・バージョンを初めて聴いたこともあり、なかなかいい選曲じゃない、うん、と納得してた。
スタジオ録音はビー・ザ・ワンとザット・ザット・イズ。自分は前者はかなり好き。後者は良さが分かるまで結構時間かかった。ビー・ザ・ワンは今ライブでやって欲しいと思っている。

2の方はスタジオ録音はまぁいいとして、ライブがいまいち。というか「危機」がのろくてこれ以降ライブ盤の「危機」を聴くのが怖くなる。この1曲のせいで、2のライブ音源は聴く回数少ないと思う。一応来日公演で聴いているけど、ライブで観るのとCDで聴くだけじゃインパクトが違う。
一方、スタジオ作品はMind Driveは80年代初期、元Zepのジミー・ペイジとのセッションの際に作った作品がベースのものもあるとのことで、そんなに悪くない。
「ブリング・ミー・トゥ・ザ・パワー」はアンダーソンの歌いっぷりが素晴らしい、自分の中では一押しの曲。いかにもハウ師匠というギターのオブリガートもいい。
今のところ、リック・ウェイクマンが関わった最後のスタジオ録音。これがもう四半世紀以上前という事実に、自分も年取ったなぁと思ってしまう。