ウェイクマンが脱退し、代わりにスイス出身のキーボーディスト、パトリック・モラーツが参加。途中、ヴァンゲリスにも声を掛けたようだが断れたとか。
モノトーン基調のロジャー・ディーンのジャケット・アートとは裏腹に、サウンド的には結構カラフルな仕上りになっている。
構成的にはA面1曲B面2曲の「危機」と同構成。
目玉はやはりA面すべて使った「錯乱の扉」でしょうか。緊張感ある出だしはモラーツよる演奏・独特な音色が功を奏していると感じる。終盤のボーカル中心のパートは後日「スーン」という名前で単独でプレイされてたりする。
そしてイエス史上もっともアバンギャルドな演奏の「サウンド・チェイサー」。即行のようでアレンジされつくしたインストパート。ボーカルもあるが、この曲の魅力はスリリングな演奏パートだなと思います。これは生で観たことないですね。
ラストは美しい旋律の「トゥー・ビー・オーバー」。アンダーソンの得意なスタイルですね。ほんと気持ちよさそうに歌っている。スクワイア番長のコーラスも素晴らしい。